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平野歩 逆転で連覇 男子HP、戸塚2位 スノーボード・招待大会デュー・ツアー

 【コッパーマウンテン(米コロラド州)共同】スノーボードの招待大会、デュー・ツアーは10日、米コロラド州コッパーマウンテンで男子のハーフパイプ(HP)が行われ、北京冬季五輪金メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が2連覇を果たした。2位で迎えた3回目に代名詞の「トリプルコーク1440」などを決めて97・00点をマークし、逆転で優勝した。

男子ハーフパイプで2連覇を果たした平野歩夢の試技=コッパーマウンテン(共同)
男子ハーフパイプで2連覇を果たした平野歩夢の試技=コッパーマウンテン(共同)

 2021年大会を制した戸塚優斗(ヨネックス)が96・33点で2位に入った。平野海祝(TOKIOインカラミ)は91・33点で4位、ワールドカップ(W杯)で2季連続種目別王者の平野流佳(太成学院大)は90・00点で5位にとどまった。

高難度の技で熱狂巻き込む  2位で迎えた最終滑走。男子の平野歩が観客を熱狂の渦に巻き込んだ。冒頭は縦3回転、横4回転する代名詞の「トリプルコーク1440」と逆スタンスで縦2回転、横4回転する「キャブダブルコーク1440」をつなげ、終盤には95点台の1回目より難度を上げた技に成功。戸塚を0・67点上回って連覇を決め「最後に勝てて良かった」とすがすがしく笑った。
 3回目に戸塚に上回られて闘志に火が付いた。終盤の技の回転数を、1回目よりも1回転分増やすことを決断。練習でもめったに跳ばない構成だったが「集中すればうまくいく」と雑念を封じ、最高得点をたたき出した。
 2連覇への挑戦を公言している2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪まで時間の猶予がある中、トッププロの多くが回避する時期のW杯参戦に踏み切った。開幕戦で9位、第3戦で10位と結果が伴わない試合もあり「悔しい気持ちを残した大会もあった」と振り返った。
 主戦場とする招待大会に加えてW杯に出場するのは、場数を踏むことでさらなる高みを目指すため。「自分自身のスキルアップのために必要な経験だった」とどこまでも貪欲な姿勢が、五輪王者を支えている。
 (共同)

 

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