記者コラム「清流」 公園下の頼もしい施設
浜松市中心部の住宅街にある「かもえ児童遊園」(通称どんぶらこ公園)の地下に設置されている雨水調整池に入る貴重な経験を得た。市立西小の児童や保護者を対象に同小PTAが企画した防災学習の取材。5456平方メートルの敷地に高さ6メートルの柱が並ぶ鉄筋コンクリート造りの暗闇空間は圧巻で神秘的だった。
船をイメージした複合遊具「ドンブラッコ号」などを備える地上の公園ののどかな雰囲気からは、想像もつかない巨大な地下施設。貯留量2万5000立方メートルにたまった水をポンプでくみ上げて排水路に流す仕組みなど、市河川課職員らによる説明に児童はもちろん、大人も興味津々だった。
防災訓練だけではなく、こうした取り組みも地域住民の防災意識を高め、交流を深めることにつながることを再確認した。
(浜松総局・大山雄一郎)