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テーマ : 浜松市

「どうする家康」で浜松訪問 観光客の経済効果、静岡県内に408億円

 浜松市は19日、同市ゆかりの徳川家康が主人公の2023年大河ドラマ「どうする家康」に関し、同市を訪れた観光客がもたらした経済波及効果が静岡県内で408億円に上ったと明らかにした。市役所で同日開催された官民連携組織「家康プロジェクト推進協議会」(会長・斉藤薫浜松商工会議所会頭)の最終幹事会で報告した。

松本潤さんらが登場した家康公騎馬武者行列で沿道を埋める多くの観衆=浜松市中区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
松本潤さんらが登場した家康公騎馬武者行列で沿道を埋める多くの観衆=浜松市中区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 このうち、市内分は8割弱に当たる318億円を占めた。遠州ゆかりの女性武将・井伊直虎が主人公となった17年大河ドラマ「おんな城主 直虎」の際の経済波及効果248億円(うち市内分207億円)を大幅に上回った。
 観光客が増加したことに伴う直接効果は264億円(同212億円)。地元の雇用所得が増え、消費が拡大したことによる間接効果は144億円(同106億円)と算定した。市の集計によると、23年の日本人宿泊客は前年比9万6千人増、日帰り客は同276万7千人増だった。
 大河ドラマ館の来館者は約64万人と目標の50万人を上回り、市内の家康ゆかりの地の観光客も大幅に増加した。市はドラマの進展に合わせて出演者や制作者を招いたトークショーやパブリックビューイング(PV)を開催したほか、ドラマ館でオリジナルステッカーを配布するなどしてリピーター獲得につなげた。主演の松本潤さんらを招いて大型連休中に開催した「家康公騎馬武者行列」には約68万人の人出があった。
 中野祐介市長は「家康公ゆかりの地・浜松が全国にあらためて知れ渡るきっかけになった。この流れを引き継ぎ、地域の観光活性化につなげたい」と述べた。
 市の委託を受けた「しんきん経済研究所」(中央区)が市の観光集計や県の統計資料、観光客アンケートなどを基に算出した。

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