東日本大震災の教訓学ぶ 岩手・大船渡とオンライン交流 浜松市中央区
浜松市のNPO法人積志かがやきカフェは11日夜、東日本大震災発生から13年間の教訓を考えるイベント「3・11 あの日を忘れない」を中央区有玉北町の珈楽庵で開いた。岩手県大船渡市の元大船渡小校長柏崎正明さんがオンラインで被災地の現状を語った。市民約20人が参加した。
柏崎さんは「ハードは整備されたが、心のケアやコミュニティー再生が課題」と指摘し、特に災害公営住宅で1人暮らしの高齢者が増えている点を懸念した。「子どもたちは不安を笑顔の裏に隠す。丁寧な声かけや居場所づくりが大切」とも振り返り、能登半島地震の復旧復興に岩手の教訓が生きるよう願った。
同法人は東日本大震災の被災地と交流を続ける。河合洋子理事長は「現地ではまだ復興の取り組みが続いていて、私たちもつながりを継続したい」と話した。