シャンソン劇的勝利 首位トヨタ自に延長逆転 バスケ女子Ｗリーグ
バスケットボール女子Ｗリーグは９日、浜松アリーナなどで行われ、５位シャンソン化粧品は延長の末に７７―７５で首位トヨタ自動車を破った。シャンソンがレギュラーシーズンでトヨタ自動車から白星を挙げるのは６季ぶり。通算成績を１８勝５敗とした。
シャンソンは第１クオーター（Ｑ）で喫した最大１４点差を逆転した。第３Ｑを終えて１点差に詰め寄り、６０―６８で迎えた第４クオーター（Ｑ）残り３分から、イゾジェ・ウチェ、鷹のはし公歌（沼津市立高出）、知名祐里が連続８得点で延長に突入。７４―７５の残り３秒で知名が逆転の３点シュートを決めた。
シャンソン化粧品 １８勝５敗 ７７（１４―２１ ２２―１７ １６―１５ １６―１５ 延 長 ９―７）７５ トヨタ自動車 ２０勝３敗
延長残り３秒 知名が劇的スリー ７４―７５の延長残り３秒。大外でフリーになったシャンソンの知名に、主将小池からパスが入った。「（小池と）目があった瞬間に来ると思った。思いっきり打とう」。首位トヨタ自動車から６季ぶりの勝利をもぎ取る劇的な３点シュートが、リングに吸い込まれた。
全日本選手権の雪辱を期す相手の圧力に押される序盤の流れを、総力戦で変えた。まずは途中出場の佐藤が第１クオーター（Ｑ）６―２０の残り３分から６得点。その後も「離されそうな場面でボールを回してくれた」と、苦しい時間帯に得点をつないだ。守備でも鷹のはし（沼津市立高出）が途中から日本代表シューター山本に張り付き、３点シュートを封じた。最大１４点差を第２Ｑではね返すと、勝負どころで輝いたのが知名だ。
第３Ｑは５０―５３からブザービーターを決め、第４Ｑは残り４２秒で同点弾。延長はインサイド勝負の連係から思わぬ形で受けたパスをねじ込んだ。今季３点シュート成功率７・１４％と苦しんできた２２歳は「最後は、シュートを打ち込んできた光景がよみがえった」と興奮気味だ。
これでＥＮＥＯＳ、デンソーに続き昨季の４強からすべて勝利を挙げた。逆転でのレギュラーシーズン４強入りへ、チームは勢いに乗りそうだ。
（運動部・山本一真）
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