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テーマ : 浜松市

板金溶接の自動化支援 リンクウィズ(浜松市)、パッケージ商品販路拡大 3D解析、熟練の技再現

 産業用ロボット向けソフトウエア開発のリンクウィズ(浜松市中央区、吹野豪社長)は、独自の3次元形状処理技術を活用した板金溶接作業の自動化支援パッケージの販路拡大を強化する。「熟練の溶接工の技を再現」を掲げて、初心者でも扱いやすい仕組みとし、人手不足や職人の高齢化の課題を抱える中小製造業などのニーズを掘り起こす。

TIG溶接の自動化支援パッケージのデモ機=6日、浜松市中央区のリンクウィズ
TIG溶接の自動化支援パッケージのデモ機=6日、浜松市中央区のリンクウィズ
TIG溶接の自動化支援パッケージのデモ機=6日午前、浜松市中央区のリンクウィズ
TIG溶接の自動化支援パッケージのデモ機=6日午前、浜松市中央区のリンクウィズ
TIG溶接の自動化支援パッケージのデモ機=6日、浜松市中央区のリンクウィズ
TIG溶接の自動化支援パッケージのデモ機=6日午前、浜松市中央区のリンクウィズ


 高い精度が求められ、技術を持つ職人の依存度が高いTIG(ティグ)溶接の自動化に特化した「L―ROBOT板金溶接パッケージ」。箱形など簡易な形状に絞った溶接対象物(ワーク)を3Dスキャナーと解析ソフトで3次元で把握する。作業員は架台に設けられた治具にワークを置くだけでセットが完了。スタートすると、協働ロボットがばらつきや位置ずれを補正しながら稼働し、高品質の溶接を実現する。料金は基本パッケージで2千万円前後。販売目標は本年度を含む4年間で120件を掲げる。
 同社は8日までに、日本公庫浜松支店と浜松いわた信用金庫から計4億円を資金調達した。板金業界と関係が深い商社やシステムインテグレーターと連携し、販促強化に充てる。人件費が高い北米など海外展開も見据える。
 リンクウィズは中小企業向けの自動化支援を目的に2015年に創業した。吹野社長は、中小の設備需要が停滞したコロナ禍の3年間、自動車メーカーなど大手への自動化ソリューション提供を強化。得た知見を生かし、「いま一度、中小企業の製造現場や働き方を変えていくことに注力したい」と述べた。
 (浜松総局・山本雅子)

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