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テーマ : 経済しずおか

4月DI 12.3ポイント上昇 静岡県版景気ウオッチャー 家計消費 大幅改善

 静岡経済研究所が実施した4月の県版景気ウオッチャー調査によると、家計消費や事業所向けビジネス、雇用関連の景況感を数値化した現状判断指数(DI)は57・8で、景気の横ばいを示す50を1年半ぶりに上回った。1月の前回調査に比べ12・3ポイント上昇した。新型コロナウイルス禍の行動制限緩和に伴う外出者の増加で小売り、飲食などの家計消費が大幅改善した。

景気の現状判断指数の推移
景気の現状判断指数の推移

 家計消費関連は60・3(前回調査比15・3ポイント上昇)、事業所向けビジネス関連は53・8(8・8ポイント上昇)、雇用関連は前回と同じ50・0。家計消費関連は大型連休中の人出回復を受けて飲食が75・0(35・0ポイント上昇)、小売りが61・5(13・4ポイント上昇)と上昇幅が大きくなった。事業所向けビジネス関連は「新規顧客が増加した」との声が上がるなど、一部で受注回復がみられた。
 向こう2~3カ月の先行きDIもコロナの5類移行を好感し、58・5と現状DIを0・7ポイント上回った。外出機会の増加、イベント再開で受注や客足のさらなる伸びが期待されるほか、景気回復による求人増で雇用関連の改善も見込まれる。一方で物価や燃料費の高騰を懸念する声も根強く、買い控えなど慎重な見方もあった。
 調査は4月21日~5月8日に飲食店や不動産販売など各業種の担当者105人に実施し、100人(回答率95・2%)が答えた。
 (経済部・金野真仁)

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