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テーマ : 経済しずおか

「コンビニで気軽にリサイクル」広がり セブン-イレブン、ペットボトル回収機 浜松にも続々設置

 コンビニ店などを拠点としたペットボトルの循環型リサイクルが、静岡県内でも広がりを見せている。最大手のセブン-イレブンが実施するペットボトルの回収が、静岡市に続いて浜松市でもこのほど、本格的に始まった。今月中に浜松市内の店舗前に120台の回収機を設置する。

浜松市内でも設置が始まったセブン―イレブンのペットボトル回収機
浜松市内でも設置が始まったセブン―イレブンのペットボトル回収機

 同社と浜松市が締結した包括連携協定に基づく取り組みで、2月下旬までに45店舗に回収機を設置した。気軽に立ち寄ることができる地域のコンビニ店がリサイクル回収の拠点となり、新しいペットボトルに再生させる。利用者はペットボトル5本を回収機に入れると、コンビニなどで利用できる1ポイントがたまる仕組みになっている。中央区の店舗で利用した同区の専門学校生(19)は「どれくらいのポイントがたまったかなどの履歴が残り、リサイクル活動に参加している実感が得られる」と話した。
 一足早く始まった静岡市分を合わせて県内のセブン-イレブンでは現在130台以上の回収機が稼働。全国では3600台以上が設置され、2022年度は約4億7千万本(約1万2400トン)のペットボトルを回収したという。
 セブン-イレブン以外でも、マックスバリュ東海などイオン系の店舗も回収機を店舗に設置してグループで利用できるポイントを付与しているほか、サントリーグループが3月15日に焼津、藤枝、志太広域事務組合とペットボトルを100%再生させるリサイクルの協定を結ぶなど、業界を挙げた取り組みが進む。
 リサイクルの呼びかけは、若者のSDGs(持続可能な開発目標)や環境問題への関心を高めたり、店舗がより生活に密着するなどの効果が期待されるという。セブン-イレブンの広報担当者は「店舗を通じて地域全体の3R(リデュース、リユース、リサイクル)に貢献できれば」と話す。

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