静岡県中部各社が入社式 しずおかFG/静岡鉄道 コロナ後の成長、若い力に期待
新年度が始まった1日、静岡県中部の多くの企業で入社式が開かれた。各社は新型コロナウイルス感染症による社会経済活動の制約が軽減され、さらなる成長へスタートを切るため、若い力の活躍に期待を寄せた。新入社員は緊張の面持ちで式に臨み、将来の会社を支える意気込みを語った。
静岡市葵区で入社式を開いたしずおかフィナンシャルグループは、静岡銀行をはじめとする関連8社で計329人の新入社員を迎え入れた。あいさつした柴田久社長は人工知能(AI)の広がりや日銀によるマイナス金利解除など変化する社会情勢に触れ、「大きな夢と目標を描き、充実した日々を重ねて地域、グループ、自らの確かな未来を切り開こう」と呼びかけた。新入社員代表の岡田虎旺さん(25)は「感謝と誇りを胸に、希望に満ちた新たな舞台へ挑戦していく」と決意を述べた。
静岡鉄道は新入社員が鉄道会社の一員として実感を持てるよう、昨年に続いて同区の長沼車庫に止めた鉄道車両内で式を行った。川井敏行社長は「手法と正解が分からない仕事にもまず取り組んで、正解に近づけていくのが私たちのやり方。個性と自由を発揮して楽しい社会人生活にしてほしい」と訓示した。不動産住まい事業部に配属された増田裕奈さん(22)=同市駿河区出身=は「先行きの分からない時代にも適応し、静岡の人々が安心して暮らせる町づくりに貢献したい」と話した。
(経済部・金野真仁、駒木千尋)