スズキ生産１０．４％増 インドけん引 ２月の四輪車実績
スズキが２８日発表した２月の四輪車実績は、世界生産が前年同月比１０・４％増の２８万７４５０台、世界販売が１１・５％増の２８万８１４０台とともに２カ月連続で増加した。半導体不足改善を背景に、主力市場インドが生産、販売ともに２月として過去最高となり全体をけん引した。
海外生産は５・６％増の１９万８２４２台で、このうちインドは１１・５％増の１７万８１９３台。半導体不足影響緩和で「フロンクス」「エルティガ」「ＸＬ６」といったＭＵＶ（多目的車）、ＳＵＶ（スポーツ用多目的車）モデルの生産が伸びたほか、需要増で中近東やアフリカ、中南米への輸出向けも増えた。
一方、政府の部品輸入制約の影響が続くパキスタンは６５・８％減、ハンガリーが４・３％減、タイ８０・５％減とインドを除く主要地域は減産だった。
国内生産は２２・９％増の８万９２０８台と大幅に伸長した。湖西、相良の両主力工場で前年に計３日間の工場稼働停止があった反動や、昨年フルモデルチェンジした「スペーシア」「スイフト」の効果が押し上げた。
海外販売は１０・８％増の２２万２７１５台。インドが８・３％増の１６万３３９７台と好調に推移したほか、欧州地域も増加した。
国内の軽自動車と登録車（軽自動車を除く小型車）を合わせた販売は新型車効果で１３・７％増の６万５４２５台。このうち、スイフトなどの登録車は９・７％増の１万２３６７台と２月として過去最高となった。
輸出は欧州向けなどが伸びて５７・２％増の２万７１１４台と２カ月ぶりに前年を上回った。
（浜松総局・山本雅子）
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