茶況(4月15日)静岡県産一茶 本山筋の初荷、高評価 静岡茶市場
静岡茶市場は12日の初取引以来となる県産一茶が少量届いた。産地は本山筋の内牧と足久保、磐田豊田。買い手の関心は高く、本山は20000円、磐田は8000円で取引された。ともに前年比で約2000円高い。手合わせした問屋は「貴重な県内物の新茶。少しでも早く仕上げて小売りに回したい」と話した。16日も磐田から荷が届く予定。
◇
静岡市中は鹿児島県本土物一茶の取引が盛期で、中心価格帯は3000~2000円台半ばで推移した。静岡県産一茶は16日ごろに早場所からの荷が届き始めるが、産地の顔ぶれが広がるのは今週末以降の見通し。
◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
▽成立 12,535キロ(県内177キロ、県外12,357キロ)
美和 20,000
磐田 8,000
鹿児島 3,300~1,500
宮崎 3,100
◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 117,249キロ
7,777~750
(平均1,999)
藤枝 JA大井川藤枝工場によると、生育状況に大きな変化はないという。生産者は今週で芽伸びが進むことを期待する。摘採時期は平年並み、前年より約1週間遅いとみられる。
島田、金谷、川根 JA金谷センターによると、やぶきたは前年より5日ほど生育が遅く、茶農家が19日の初取引に間に合わせるため準備を進めている。
榛原、相良 牧之原市内のある製茶問屋は、市内茶園を巡回調査した。カンザワハダニの発生が増加しているとして、注意を呼びかける。
掛川、小笠 JA掛川市は15日、4回目の萌芽(ほうが)調査を6茶園で実施した。調査によると、生育は順調で地域間差が少ない。30日から5月4日に生産のピークを迎える見通し。
袋井、森 森町内のある生産者は「初取引は23日ごろと見込んでいる。3月の冷え込みの影響があり、状況をよく見極めながらの生産になる」と話す。