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テーマ : 経済しずおか

矢崎グループ実証実験 高糖度イチゴ生産 少ない環境負荷 農業推進

 矢崎総業グループの矢崎エナジーシステム(東京)はこのほど、浜松市中央区の浜松工場で取り組む「環境保全型農業システム」の実証実験進捗(しんちょく)状況を公表した。エネルギーと環境を制御したハウス内で秋から冬にかけてイチゴを栽培し、「少ない環境負荷で高糖度の実を多く収穫できた」としている。

実証実験で収穫したイチゴ=浜松市中央区
実証実験で収穫したイチゴ=浜松市中央区

 安定生産と省力化を目的にした実証実験は、沖縄県の農業法人との共同事業。再生可能エネルギーや冷温水最適制御システムなどを利用し、イチゴの生育に適した春の気候を1年通じて人工的に作り出す。1回目の実験として昨年10月から今年1月にかけ、太陽熱や廃熱を使い、ハウス内を加温して栽培した。
 ハウス内電気使用量の半分以上を太陽光発電でまかない、大幅な節水にもつなげた。エネルギーコストは、従来のハウス栽培の約10分の1に削減される見通しが示されたという。
 今後は夏にかけてイチゴを栽培する。難易度はより高いとみられるが、太陽から集熱した温水を元に吸収冷温水機で冷水を作り、温湿度を下げるという。

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