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テーマ : 経済しずおか

「西浦みかん」担い手育成 研修生募り生産者指導 23年度から

 JAふじ伊豆(沼津市)と静岡県、沼津市などは20日、ミカンの新規就農希望者らを同市西浦地区で受け入れる連絡会を設立した。農家の高齢化と後継者不足が進む中、地域ブランド「西浦みかん」の産地を守ろうと、2023年度から研修生を募集する。

新規就農希望者らの受け入れを決めた連絡会の設立総会=沼津市のJAふじ伊豆西浦みかん支店
新規就農希望者らの受け入れを決めた連絡会の設立総会=沼津市のJAふじ伊豆西浦みかん支店


 構成団体代表らが同市西浦平沢の同JA西浦みかん支店で設立総会を開き、今後の活動方針を決めた。受け入れには県農業振興公社(静岡市葵区)の「がんばる新農業人支援事業」を活用し、西浦柑橘出荷部会の生産者が研修生を指導する。
 1年間の実践研修と就農準備期間を経て、農業経営者として独立する担い手を育成。新規就農に加え、兼業農家後継者らの受け入れを検討する。
 同市南部の西浦地区は温暖な気候に恵まれ、「西浦みかん寿太郎」をはじめ県内有数のミカン産地として知られる。一方、JAふじ伊豆によると、同部会の平均年齢は70歳を超え、22年度の登録会員357人のうち、実際に出荷しているのは300人を下回っているという。
 矢岸正敏部会長(69)は「手入れが行き届かなくなったミカン畑は、病気や害虫の発生源になってしまう。安定的なミカン作りに向け、新しい人材を受け入れていきたい」と話した。
 (東部総局・杉山諭)

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