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【⚾くふうハヤテ開幕戦】投手陣乱れ苦しい9失点

 ちゅ~るスタジアム清水などで15日に開幕したプロ野球2軍のウエスタン・リーグ。新規参入で初陣に臨んだくふうハヤテベンチャーズ静岡は、オリックスに1―9で完敗した。
 くふうハヤテは先発の早川が4回7失点と相手打線につかまり、2番手の竹内も2点を奪われた。
 打線は、1軍の開幕投手も濃厚な相手の先発宮城に5回2安打と抑え込まれた。六回に代打富山の適時二塁打で反撃したが、その後は得点できなかった。
4回、ピンチにマウンドに集まる早川(左端)らくふうハヤテナイン ◇1回戦=オリックス1勝(12時30分、ちゅ~るスタジアム清水)
オリックス
020500200―9
000001000―1
くふうハヤテ
[勝]宮城1試合1勝
[敗]早川1試合1敗
[本]山中1号③(早川)
▽二塁打 富山、山中▽盗塁 渡部、福田(オ)、佐野、茶野▽失策 居谷、西川▽暴投 藤本
▽試合時間 3時間19分

 【評】くふうハヤテは投打でオリックスに圧倒された。
 くふうハヤテは二回、先発の早川が4安打を許し2点を先取された。四回には連打などで追加点を奪われ、その後3点本塁打も浴び点差を開かれた。
 打線は相手の先発宮城から好機をつくれず。投手が交代した六回に代打富山が適時二塁打を放ったが、後続を断たれた。


被安打15、12四球 課題はっきり
 静岡初のプロ球団として、初めて公式戦に臨んだ歴史的な一日。くふうハヤテの初陣はオリックスに大差をつけられる苦しい展開となった。投手陣が3人で計15安打、12四球と乱れ9失点。赤堀監督は「四球を少なくしないと。打者と勝負した結果打たれる、抑えるという形になれば結果も変わる。ファーストストライクを取る投球をしていかなければ」と課題を口にした。オリックス戦に先発したくふうハヤテ・早川
 開幕投手の大役を任された早川は、持ち味の直球で押し初回は無失点で切り抜けた。だが、振りの鋭い相手打線を警戒するあまりボール球が先行。カウントを悪くして四球が増え、取りにいった球をはじき返された。
 四回には3ボール1ストライクから直球を狙い打たれ被弾。「低めにはいったが張られた分運ばれた。(全体的には)追い込んでから決めきれなかった。投球の幅を広げないと」と反省点を挙げた。
 黒星スタートとなった新球団。だが一投、一打にスタンドが湧き、来場者の歓声はチームの背中を押した。指揮官は「開幕をここで迎えることができ、歴史の一歩を踏み込めた。(今後も)ページを刻み、1試合ずつ全力で戦いたい」と改めて決意。挑戦する姿を届け、ファンの期待に応えるつもりだ。
 (運動部・吉沢光隆)

代打・富山の適時二塁打で初得点 1軍主力投手から一矢
6回くふうハヤテ1死一塁、代打富山が右中間に適時二塁打を放つ くふうハヤテ打線に、昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)世界一メンバーのオリックス・宮城が立ちはだかった。1軍の開幕投手も濃厚なエース左腕に5回を完璧に抑えられ二塁を踏ませてもらえなかった。だが六回、2番手で登板した開幕ローテ候補の東から、代打富山が適時二塁打を放ちチーム初得点。「何とかバットに当てることを考え、コンパクトに打てた」と塁上でガッツポーズを繰り返した。
 四球で出た瀬井を一塁に置き、打席に立った富山は積極的にフルスイング。フルカウントからもファウルで粘り、高めに浮いた球を右中間へはじき返した。スタートを切っていた瀬井が一気に生還。スタンドからの大歓声を受けた富山は「野球ができる幸せを感じた。今後も1打席ずつ積み重ねたい」と振り返った。6回くふうハヤテ1死一塁 代打富山の適時二塁打で生還する瀬井(右)
(写真は写真部・二神亨)

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