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大自在(2月18日)クレドカード

 「勝利のために自己犠牲ができる選手を起用する」「結果が大事だがプロセスを重要視する」。プロ野球の巨人が、阿部慎之助新監督の指導方針を簡潔にまとめた小冊子を作成した。選手やスタッフ、ジュニアユース、女子チームに配布する。
 「クレドカード」と呼ばれるもので、一般的には名刺サイズほどの大きさ。クレドとはラテン語で信条、約束を意味する。行動指針の共有や浸透を図るため導入する企業も多いという。
 全従業員が持ち歩くことで有名といえば、外資系高級ホテルのザ・リッツ・カールトンだろう。同社のクレドには「ホテルの使命」「従業員へのホテルからの約束」「従業員の顧客への接し方」が書かれている。
 松崎町では2008年に幼稚園、小中学校の教職員が職場での目標や心構えをつづったクレドを作成。「子どもの思いを誠実に受け止め、伸びようとする子どもたちを育む」など3カ条の規範を携行し、信頼される学校づくりに努めてきたそうだ。
 巨人の信条といえば「常に紳士たれ」の言葉を思い浮かべる人も多いだろう。「常に強くあれ」「アメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」と併せ、チーム創設者の正力松太郎氏の遺訓である。
 プロ野球のキャンプも終盤。巨人は宮崎から沖縄へと移動し、仕上げに入った。新聞紙上で「アベノバイブル」と見出しが付けられた阿部監督のクレドカード。監督方針には、「五つのスキルを備える」とも。「素直さ」「謙虚さ」「継続力」「献身性」「思考力」。強い巨人の復活へのキーワードとなるか。

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