テーマ : 松崎町

記者コラム「清流」 物語の詰まった時報

 決まった時刻に流れる同報無線の時報のメロディー。松崎町では1日3回「松崎町のうた」が響き渡る。美しい音色がまちをノスタルジックな雰囲気に包み、心を和ませてくれる。
 松崎町のうたのメロディーは2017年、一つの曲を元に町民それぞれが作詞するプロジェクトの一環で、作曲家の相沢洋正さんがまちをイメージして制作した。住民有志が普及に努め、21年に時報に採用された。
 ソプラノ歌手のたえこさんは、この取り組みで町を訪れたことがきっかけとなり、移住した。住民からの支援を受けてコンサートを開き、歌を通じた地域活性化に励む。新たに町に足を運ぶようになったファンもいて、人々が交流する機会を提供している。
 ただのチャイムではない“物語の詰まった時報”に耳を傾けてほしい。
(松崎支局・太田達也)

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