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9条と平和考える 護憲派、改憲派 静岡県内でも集会

 憲法記念日の3日、静岡県内でも護憲派と改憲派の集会が開かれた。新型コロナウイルス禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、参加者は自由や平和の尊さ、憲法の意義や在り方について改めて見つめた。
 しずおか憲法9条を擁護し実現する会は、静岡市内で集会を開いた。福井淳会長は「日本国憲法の理念を再認識する機会にしたい」とあいさつ。早稲田大の水島朝穂教授が「平和の『守り方』と『創り方』」と題して講演し、ウクライナ侵攻を改憲の突破口にしようとする自民党などの動きを念頭に「憲法を変えるのではなく、ウクライナの復興のために何ができるかを考えるべき」と強調した。締めくくりとして、参加者が「憲法9条の理念は、まさに今日、国際社会での崇高な理念でもあり得る」とするアピールを採択した。
 富士市では「日本会議静岡富士支部」が講演会を開催した。有識者のパネル討議では、ウクライナ侵攻を受け、台湾有事への対応などについて意見交換した。
 内モンゴル出身で中国の民族問題を研究する楊海英静岡大教授は「台湾有事は日本有事」とし、「『核』や憲法9条が出ると日本人は思考停止する。平和の実現に何をすべきか考えないと」と指摘。改憲派の輿石逸貴弁護士は「ウクライナ侵攻を見て、多くの国民は集団的自衛権を駆使して臨機応援に立ち回らないと日本も危険だと分かった」と早期の改憲議論を求めた。

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