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テーマ : 浜松市

エレベーター事故代表を再び不起訴 静岡地検

 浜松市中央区の菓子問屋倉庫で男性社員(62)がエレベーターに挟まれて大けがを負った事故で、浜松検察審査会(検審)が不起訴不当と議決した同社男性代表(67)の業務上過失傷害容疑について、静岡地検は21日、再捜査の結果、再び不起訴処分にした。検審の議決から約2週間での決定となった。地検は処分理由を明らかにしていない。
 事故は2019年3月26日朝に発生した。倉庫2階にいた男性社員が、降下するエレベーターのかごの天井と床の間に上半身を挟まれ、一時意識不明の重体になった。
 男性代表は23年10月ごろに書類送検され、静岡地検浜松支部は24年1月31日に不起訴にした。男性社員の代理人弁護士は、エレベーターのドアの一部が撤去され、日常的に出入り口が開いたまま昇降する危険な状態だったとして、管理者に過失があると主張。検審は同3月6日に不起訴不当と議決し、静岡地検本庁が同支部から引き継いで再捜査した。
 代理人弁護士は取材に対し、公訴時効の5年が迫っていたことに触れた上で「最初の処分が出るまで4年以上もかかったのに、わずか2週間で十分な再捜査をできたのかどうか疑問が残る」と語った。

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