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佐久間の歴史や山城の足跡たどる　浜松市天竜区で交流会

　浜松市天竜区佐久間町の佐久間図書館と城西ふれあいセンターはこのほど、地域の団体と住民が学び合う「佐久間お話と語りの交流会」を同センターで開いた。郷土史を研究する北遠地方史研究会（平賀孝晴会長）の会員が、中世に佐久間、水窪地域の領主だった奥山氏や山城の足跡を、史料や図を基に解説した。

　奥山氏は南北朝から戦国時代にかけて、高根城（同区水窪町）を中心に現在の同町、佐久間町一帯を支配したと伝わる。高根城は戦国期、武田氏が修築したとされていて、交流会では１５７５年の長篠の戦いで織田・徳川氏の軍勢に敗れた武田氏が防備を固める目的で改修したとする説を紹介した。小川城や日余城といった地域に建てられた山城についても説明した。
　交流会には３９人が来場した。同図書館の担当者は「地域の歴史に興味を持つ人が集まった。今後も学び、交流する機会をつくっていきたい」と話した。

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