静岡県内5市町と県の茶草場農法推進協 韓国見本市出展を報告
静岡県内5市町と県がつくる世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会は1日、総会を県庁で開いた。事務局の県から韓国・河東(ハドン)郡で開催された見本市「河東ワールド・ティー・エキスポ」に5月18~24日、ブース出展して農法の認知度向上を進めたとの報告があった。
同見本市は各国の茶業者らが訪れる。本県は県内茶産地の紹介や同農法認定茶の呈茶を行い、販売を見据えた商談に臨んだ。
総会では、同農法の世界農業遺産認定10周年を記念する式典開催などを盛り込んだ2023年度事業計画を承認した。
茶草場農法は茶畑の周りに茂る採草地で刈り取ったススキやササなどを有機肥料に用いる農業技術。13年に国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産に認定された。協議会が認定する商品の22年度の販売点数は、前年度比6・0%減の81万2655点。
総会後は、22年度の「静岡の茶草場農法」知事顕彰を受けた荒畑農園(牧之原市)とカネトウ三浦園(島田市)が取り組み内容を紹介した。