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4粒で「四季」表現、フランスのチョコ祭典で金賞 富士、静岡で洋菓子店営む藁科さん

 富士、静岡両市で洋菓子店「キャトルエピス」を営む藁科雅喜さん(52)=静岡市清水区=が、フランス・パリで今秋開かれたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」の品評会で、「金賞」と「外国人部門 洗練ショコラ賞」を受けた。昨年に続く2回目の挑戦で、出品した約200のブランドの上位14人に贈られる栄誉に輝いた。
チョコレートの祭典で金賞と「外国人部門洗練ショコラ賞」を受賞した藁科さん=富士市内
 藁科さんが出品した「epice Japon(日本の香り)」は、日本の食文化に根差した素材を使った4粒のチョコレートで、「日本の四季」の表現を試みた。冬をテーマにした「よもぎと苺と薔薇」は、ベースとなるヨモギの風味にイチゴの酸味とバラの香りを加えた。「フランスの人が好む『味の足し算』を意識した。味がぶつかって良さが消えないように工夫した」と強調する。
藁科さんが出品した「epice Japon(日本の香り)」
 2001年に洋菓子店を始め、チョコレート作りは7年目。品評会はフランスの評論家らの団体による審査で、日本国内のブランドでは今回唯一の受賞となった。「チョコ版ミシュラン」と呼ばれるガイドへの掲載も果たした。
 藁科さんは「協力してくれる農家や店の従業員が喜んでくれたことが本当にうれしい」と話す。今後については「カカオ豆の生産者の労働環境を視察し、しっかりとチョコレートに向き合いたい」と見据えた。
 「epice Japon(日本の香り)」は来年1月ごろから、キャトルエピスなどで販売する予定。
 (富士支局・沢口翔斗)

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  • SBSテレビニュース「『久しぶりにガッツポーズ』世界最大級チョコの祭典で『金賞』 4粒で日本の“四季”を表現」

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