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金子みすゞの世界没入 静岡市葵区で鑑賞会、独唱や朗読楽しむ

 静岡市葵区の市立北部図書館を拠点に活動する「北部図書館友の会」(小泉啓子会長)は22日、童謡詩人金子みすゞの作品に触れる鑑賞会「金子みすゞの世界を知ろう」を同館で開催した。

金子みすゞの作品を歌で紹介した鑑賞会=静岡市葵区の北部図書館
金子みすゞの作品を歌で紹介した鑑賞会=静岡市葵区の北部図書館

 静岡みすゞ会会長で県オペラ協会会員の鳥羽達也さんが、「大漁」や「わたしと小鳥とすずと」など、歌曲化された10作品余りを独唱。詩人誕生の背景として、度重なる家族の喪失体験や当時の雑誌文化の隆盛に触れつつ、「視点の対比や巧みな比喩を用い、易しい言葉ながら自然界への哲学的思索に富む」と作品を評価した。
 同館などを拠点に朗読を研究する「かたかご会」の有志も作品を朗読した。
 鑑賞会に先立って開かれた友の会総会では、民話研究や読み聞かせ活動など本年度の事業を承認した。
 

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