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テーマ : 浜松市

床上浸水10年でゼロに 浜松市が計画見直し 内水氾濫対策強化

 浜松市は近年頻発する内水氾濫を抑えるため、市総合雨水対策計画を見直し、26日にホームページで公表した。床上浸水が472戸に上った2022年9月23日の台風15号を教訓に、今後10年間で床上浸水ゼロとする目標を掲げ、ハードとソフト両面の対策を強化する。

浜松市総合雨水対策計画の重点対策エリア
浜松市総合雨水対策計画の重点対策エリア

 従来の重点対策エリア12カ所に中央区の安間川上流支川と松小池川、浜名区の有隣川を追加して15カ所とした。河川や排水路の流下量を増やす拡幅工事、可搬式を含む排水ポンプの増設に加え、雨水を「ためる」対策を強化し、計画に位置づける校庭貯留の数を24校から44校に、公園貯留をゼロから6カ所に増やした。
 田んぼダムの導入、農地保全のための開発許可基準見直し、地域防災力の向上といったソフト対策も力を入れ、具体的な対策メニューは従来の68項目から140項目へ増強した。
 市内では22年9月2日の豪雨で床上47戸と床下123戸、9月23日の豪雨で床上472戸と床下1470戸の浸水被害が出た。中野祐介市長は同日の定例記者会見で計画を説明し、「“想定外”が生じないよう施策を総動員して被害を極小化する」と述べた。
 (浜松総局・宮坂武司)

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