超人集結「キン肉マン」聖地へ 沼津仲見世商店街にミュージアム4月開業 等身大フィギュアなど展示
沼津市中心部の沼津仲見世商店街に4月下旬、人気漫画「キン肉マン」の世界を伝える常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」がオープンする。館内には複製原画やキャラクターの等身大フィギュアなどが並ぶ予定。人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地として知られる商店街に新たなサブカルチャーの殿堂が生まれる。運営するミュージアム制作委員会が25日、発表した。
ミュージアムはJR沼津駅南口から徒歩4分の空き店舗に開業する。キン肉マンの常設施設は全国初で、漫画で描かれた「夢の超人タッグ編」の舞台だった富士山を望む場所として沼津を選んだという。
延べ床面積は840平方メートル。1階はグッズ販売施設と漫画や関連書籍が読めるフリースペース、2階には45枚の複製原画やフィギュア、作者の「ゆでたまご」(嶋田隆司さん、中井義則さんの共同ペンネーム)さんの足跡をたどるパネルなどを展示する。
制作委員会には沼津市の広告会社アドビッグが関わる。開業日や入場料など詳細は今後、発表する。
キン肉マンは「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった格闘漫画。1980年代にはキャラクターをかたどった消しゴムもブームになった。
地元に期待感 商店街「活力につながる」/沼津市「観光コンテンツに」
沼津市に人気漫画「キン肉マン」のミュージアムが開業することを受け、地元の沼津仲見世商店街と市の関係者からは「ラブライブ!サンシャイン!!」に続く“聖地”化や、まちなかのにぎわいにつながるとの期待が寄せられた。
ミュージアム予定地向かいの婦人服店主原田治行さん(73)は「驚いた。数年、空き店舗だった場所なので人の流れができる。一つ動きがあれば、商店街に活力が生まれる」と喜ぶ。
同市の岡田卓治産業振興部長は「世界的な作品で外国人観光客の来訪も期待できる。ラブライブと合わせ、観光コンテンツの一つになり得る」と歓迎した。