浜松ものづくりマイスター 渡辺さん、牧田さん認定
浜松市の産業に関する優れた技術を顕彰する「浜松ものづくりマイスター」の認定式がこのほど、市役所で行われた。加熱設備の設計製造を展開するエコム(浜名区平口)の渡辺隆さん(54)と、工作機械のスピンドルのオーバーホールなどを手がける牧田技研(中央区下江町)社長の牧田真政さん(45)が中野祐介市長から認定証を受け取った。
渡辺さんは素材を乾かす、溶かす、焼くといった工程に関わる燃焼調整技術で酸素量の適正化などにより、安全性の向上や環境配慮の取り組みを続けてきた。牧田さんはドリル、刃物などを取り付け「工作機械の心臓部」ともいわれるスピンドルについて、車軸受けのベアリングを千分の1ミリ単位で管理することなどで高精細なオーバーホールを行っている。
2人から技術の説明を受けた中野市長は「浜松の産業の奥深さがあらためてよく分かった」と感心した様子だった。