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テーマ : 浜松市

「ゾウ行脚」色鮮やかに 江戸時代 姫街道歩く想像図 浜松・細江中美術部が塗り替え

 浜松市浜名区細江町の細江中美術部の生徒12人が、気賀関所(同町)内の史料館「姫様館」の壁に掲示されていたゾウのイラストの塗り替えを行った。2015年に閉校した旧気賀高の美術部生徒が制作したパネルの劣化が進んだため、同関所が細江中に依頼した。関所周辺で春の風物詩「姫様道中」が開かれる30日までに掲示するという。

姫街道を歩くゾウの想像図を制作する細江中の生徒=浜松市浜名区の奥浜名湖田園空間博物館
姫街道を歩くゾウの想像図を制作する細江中の生徒=浜松市浜名区の奥浜名湖田園空間博物館

 イラストは、江戸時代にベトナムから8代将軍徳川吉宗に献上されたゾウが、長崎から江戸へ行脚する道中で姫街道を歩く様子を描いた想像図。奥浜名湖の姫街道には急な坂道が多く、ゾウが悲鳴を上げたとされる名所「象鳴き坂」(同区三ケ日町)も存在する。
 生徒は21日、同区細江町の奥浜名湖田園空間博物館で制作に臨み、市内の看板専門業者と協力してゾウや富士山などの色塗りを行った。部長の2年鈴木希彩さん(14)は「次世代に受け継がれるような作品作りに関わることができて誇らしい。たくさんの人に見てもらい、細江の歴史を知ってほしい」と願った。
 作品は、業者が仕上げを行った後に掲示する。同関所の桔川省悟館長は「子どもたちが大人になって地元から離れても、ふるさとに帰ってきた時に、思い出の一つとして見に来てほしい」と話した。
 (細江支局・大石真聖)

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