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テーマ : 浜松市

画家足立さん遺作展 10日まで浜松市天竜区

 浜松市天竜区月のレンタルスペース「再生庵」で9日、昨年12月に膵臓(すいぞう)がんで死去した浜松市中央区の画家足立典正さん(享年68)の個展「早春賦」が始まった。遺作12点が並び、妻のまゆみさん(65)は「夫の作品を紹介する活動のスタートとしたい」と語る。10日まで。

足立典正さんが生前に描いた洋画。自然の風景や樹木などを題材とした=浜松市天竜区月
足立典正さんが生前に描いた洋画。自然の風景や樹木などを題材とした=浜松市天竜区月

 足立さんは1999年に画家としての活動を本格化させ、アクリル絵の具やパステルを用いて、日常風景や草花、光などを表現してきた。各地で個展を開いたり、金融機関のカレンダーや個人商店のパンフレットを彩る絵を描いたりして活動の幅を広げた。
 生前に交流があったアートディレクター山中久美子さんが運営するアートギャラリー月(天竜区月)が、春をテーマとする作品の魅力を広く伝えようと個展を企画した。木造古民家を活用した会場内では、サクラや樹齢数百年のハクモクレン、浜名湖畔でたたずむ家族などを描いた洋画が個性を放っている。
 午前10時半~午後4時。会場内ではコーヒーや菓子などカフェメニューを楽しめる(注文は同3時まで)。まゆみさんは「夫は生前、一点の絵が室内にあるだけでお茶を飲むことが楽しくなると話していた。ほっとできる空間で絵を見てほしい」と話している。

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