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テーマ : 浜松市

小学生3兄弟と母が髪寄付 「病気の人に届いて」 浜松市中央区・大石さん家族

 浜松市中央区の初生小6年大石煌斗[こうま]君(12)、2年魁光[かいる]君(8)、1年光翔[らいと]君(7)の3兄弟がこのほど、医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する活動「ヘアドネーション」に臨んだ。同区の美容室ムエールで約4年かけて背中まで伸ばした髪を切り、「病気で髪の毛がなくなってしまった人に届いてほしい」と願った。

ヘアドネーションに臨んだ(右から)大石友維さん、煌斗君、魁光君、光翔君=浜松市中央区初生町のムエール
ヘアドネーションに臨んだ(右から)大石友維さん、煌斗君、魁光君、光翔君=浜松市中央区初生町のムエール

 大石家では、2020年にニュースでヘアドネーションについて知った長男の煌斗君が挑戦を決意し、半年後に次男魁光君、三男光翔君と母の友維さん(43)も始めた。髪の毛が伸びると周囲から女子に間違えられるようになり、同級生にからかわれることもあったという。3兄弟は事情を丁寧に説明して友達に理解を求め、髪を伸ばし続けた。
 切った髪は、子どもにウィッグを無償提供するNPO法人「ジャーダック」(大阪市)に贈る。煌斗君は「寂しい気持ちもあるが、僕の髪の毛で喜んでくれる人がいると思うとやりきった感じがする」とすがすがしい表情を見せた。父の将平さん(43)は「途中で挫折すると思ったが、3人とも『絶対切らない』という強い意志があった。困っている人のために行動を起こせて良かった」と目を細めた。

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