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豊作願い田所回る　浜松市中央区・息神社

　農耕作業を模した神事で五穀豊穣（ほうじょう）を祈願する「田遊祭（たうたさい）」が３日、浜松市中央区雄踏町の息（おき）神社で行われた。厳粛な雰囲気の中、地域住民が田遊神楽歌を唱和するなどして、豊作を願った。

　宮司の加茂守啓さん（４０）の太鼓の合図で、同町内の六つの姓を代々受け継ぐ家「六名（ろくみょう）」の参列者が「田を作れ、田を作れ」などと歌詞を唱えた。六名の代表者は水田に見立てて設けた木枠「田所」にもみをまいた。
　稚児役を務めた山内優和さん（１０）、山下心実さん（９）楠野未来さん（８）、鈴木小雪さん（８）の４人は、参列者が豊作を祝う「万歳楽」と唱和する中、鈴を鳴らしながら田所の周りを歩いた。
　田遊祭は２０１６年度に無形民俗文化財として、浜松地域遺産に認定された。

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