スズキ、セニアカー通信で見守り 走行位置や転倒検知 都内企業と6月実験
スズキは23日、業務用ドライブレコーダーの開発販売などを手がけるデータ・テック(東京都)と連携し、スズキのハンドル形電動車いす「セニアカー」の見守り通信システムに関する実証実験を6月から開始すると発表した。IoT車載器や専用アプリを通じて、走行位置などの状況をリアルタイムで把握できる。10月までの実験を通じ、利用者や家族がより安全に使える製品開発やサービス提供に生かす。
データ・テックが開発したIoT車載器「SR-LPWA」をセニアカーの椅子の下部に装着し、位置情報の取得や転倒を検知する。セニアカーの位置や走行ルートは、専用のスマートフォンアプリを通じて家族が閲覧できる。設定エリアから外れた場合や転倒を検知した場合はメールでの通知も行う。
セニアカーは運転免許が不要で、徒歩や自転車での外出が難しい高齢者らの利用が多い。スズキは2022年度は約1万台を販売した。実証実験は全国の利用者や家族らの協力を得て実施する。