レベル4自動運転開始 ヤマハ発など開発 福井・永平寺町、全国初
福井県永平寺町で21日、全国初となる「レベル4」の高度な自動運転車両の移動サービスが始まり、記念式典が現地で開かれた。遠隔監視の下、特定のルートで運行することなどを条件に、システムが全て操作をする。ヤマハ発動機などが開発を担った。デモ走行では西村康稔経済産業相や地域住民が乗車した。一般利用は28日から。
永平寺町などによると、歩行者と自転車が通行する公道の約2キロを、7人乗りの3台が最高時速12キロで運行する。障害物を検知し、自動で停止する機能があり、車内や遠隔監視室に運転者がいない状態で走行できる。
西村氏は式典で「今日を皮切りに、全国で展開されていく。自動車産業が世界をリードする存在であり続けるよう応援していきたい」と述べた。
運行車両はヤマハ発のゴルフカーがベース。同社は複数車両の同時運行を監視し、遠隔で停止などの指示を行える管制システムも開発・提供した。
28日以降は土日祝日に運行する。利用料は1回当たり大人が100円、中学生以下は50円。永平寺町では2021年からレベル3の自動運転車両を運行してきた。