内閣総理大臣賞と天皇杯の受賞報告 渡辺さんと山東茶業組合
本年度の農林水産祭で林産部門の天皇杯を受賞した白糸植物園の渡辺定元代表(富士宮市)と、農産・蚕糸部門で内閣総理大臣賞を受けた山東茶業組合(掛川市)の伊藤智章代表理事らがこのほど、県庁を訪れ、川勝平太知事に喜びを報告した。
渡辺さんは農林水産省職員、東京大教授などを経て同植物園を設立。長年の研究成果を生かした林業を実践し、継続的に収益を確保しながら150年後に高資産価値を生み出す持続的経営林づくりに取り組んだ。山東茶業組合は世界農業遺産である茶草場農法に取り組み、伝統技術の継承やイベントでの女性の活躍も高い評価を受けた。
川勝知事と面会した渡辺さんは「長年の研究内容はSDGsの理念とも合致している。天皇杯受賞はうれしい」と話した。伊藤代表も「先祖代々で受け継いできた農法が認められた」と述べた。