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テーマ : 経済しずおか

チタンとカーボンの釣り具 富士工業が開発 

 釣り具メーカーの富士工業(静岡市駿河区、大村一仁社長)はこのほど、チタンとカーボン強化樹脂を組み合わせた世界初のリールシート=写真=を開発し、全国の釣具店で販売を始めた。

チタンとカーボン強化樹脂を組み合わせ、強度向上と軽量化を実現した釣り具のリールシート
チタンとカーボン強化樹脂を組み合わせ、強度向上と軽量化を実現した釣り具のリールシート

 リールシートは釣りざおにリールを固定する部品。魚を釣り上げる際に負荷が掛かるため、壊れにくさが求められるほか、さおを握り続けても疲れないグリップ感や軽さも重視される。
 同社は素材にチタンとカーボン強化樹脂を採用し、ステンレスとナイロン樹脂の従来品よりも強度を約10%高め、15%の軽量化にも成功した。高度な加工・成形技術が必要なため、製造は菊川市の同社研究開発施設内で熟練職人が担い、年間1万本の販売を見込む。
 同社の最上位ブランド「技徳(ぎとく)」の新商品として、形状やさおの太さに応じて内径が異なる3種7アイテムを展開する。価格は6000~6200円(税別)。

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