茶況(7月6日)平均単価20.6%安 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場がまとめた6月30日までの県産二茶の累計取扱数量は前年同期比35・9%減の544トン、平均単価は20・6%安の579円と、いずれも前年を大幅に下回った。
前年より安値で終わった一茶取引の状況や、需要が上向かない観測を踏まえ、売り手はミル芽摘採を進めた。盛期に夜温が高まらなかった産地もあり、上場数量が膨らまなかった一方、品質はおおむね安定した。
静岡茶市場には、鹿児島県種子島産三茶が上場し、ドリンク関連業者が仕入れた。
藤枝 販売店は冷茶や中元関連商品のPRに力を注いでいる。
島田、金谷、川根 三茶生育期に雨が続くと炭疽(たんそ)病が多発しやすいとして、指導機関はこまめな茶園観察を呼び掛ける。
榛原、相良 牧之原市内では台切り番茶の生産が7月中旬以降に始まる見通し。
掛川、小笠 指導機関は来年の一茶のために整枝を適切に行うよう呼び掛けている。
袋井、森 各種イベントなどに出店している袋井の小売業者は「気温が高くなり冷茶がよく売れていて、若い人たちからも好評を得ている」と話す。