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静岡市初、民間主導「地域バス」 長田地区実証運行 路線発表 4月1日から

 静岡市駿河区長田地区で4月から、市内初となる民間主導の「コミュニティバス」の実証運行が始まる。同地区の自治会や企業などでつくる運営準備会は18日、運行の目的や住民のニーズに基づいて決定した路線などを発表した。

運行の目的を説明するコミュニティバス運営準備会のメンバー=静岡市葵区
運行の目的を説明するコミュニティバス運営準備会のメンバー=静岡市葵区

 同バスは、免許を返納した高齢者など地元住民の移動手段を確保し、地域を活性化することが目的。準備会によると、運行便はJR安倍川駅発を1日25本(丸子左回り9本、同右回り7本、JR用宗駅行き9本)、用宗駅発安倍川駅行きを10本運行する。利便性向上のため、これまでバス路線ではなかった狭い道も巡るという。通勤通学や帰宅に合わせ、運行時間は午前7時ごろ~午後7時ごろとした。住民の通院や買い物だけでなく、観光客の利用にも期待を寄せる。長田南自治連合会の杉浦文一郎会長(76)は「多くの人と助け合ってようやくここまできた。この路線を未来につなげていきたい」と期待を膨らませた。
 実証運行は1年間で、料金は全区間大人200円、小学生100円。4月1日にはJR用宗駅前のバス停付近で出発式を行う予定。
 (社会部・鈴木志穂)

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