ストリート・パリ五輪予選　男女とも激しい代表争い　静岡県勢の根附、青木にもチャンス

　スケートボード・ストリートのパリ五輪予選で前半戦を締めくくる第６戦は６日、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイで開幕する。今大会後のランキング上位４４人（各国・地域最大６）が５月以降の後半戦に進出。男女とも選手層が厚い日本は代表争いが熾烈（しれつ）を極め、日本代表の早川大輔コーチは「１００％の実力を出した滑りをしてほしい」と好勝負を期待する。

スケートボード・ストリート世界選手権で優勝し、表彰式で笑顔を見せる白井空良（中央）。左は２位の根附海龍、右は３位の堀米雄斗＝２０２３年１２月、東京都江東区の有明コロシアム

　女子は東京五輪金メダルの西矢椛がランキング首位、昨年１２月の世界選手権を初制覇した織田夢海（ともにサンリオ）が３位、赤間凜音が５位で今大会準々決勝から登場のシード選手。五輪銅メダルの中山楓奈（ムラサキスポーツ）が６位、吉沢恋（ＡＣＴ　ＳＢ　ＳＴＯＲＥ）が７位、伊藤美優（ＪＯＣＫＳ）が１０位で進出圏内につけるが、１３位に上村葵がいて気は抜けない。
　男子も世界王者の白井空良（ムラサキスポーツ）が２位、小野寺吟雲が５位でシード。６位に根附海龍（ＤＣ　Ｓｈｏｅｓ、島田市出身）、７位に東京五輪覇者の堀米雄斗（ＭＩＸＩ）が続き、１０位の佐々木音憧、１７位の青木勇貴斗（ボードライダーズジャパン、静岡市清水区）まで混戦模様だ。後半戦２試合のポイントを加えて２０人が出場権を得るが、各国・地域最大３枠と狭き門が待ち受ける。
２０歳の根附　「優勝目指す」　６日の男子予選に登場する根附は、五輪予選第４戦で４位、第５戦を兼ねた昨年１２月の世界選手権で初の表彰台となる２位と勢いに乗る。今大会は「優勝を目指して頑張る」と力強かった。
　島田市出身で、金髪がトレードマークの２０歳。かかとを使って板を縦回転させる「ヒールフリップ」を武器に力を伸ばしてきた。公式練習でコースのレール（手すり）やレッジ（縁石）を確認し「いい感じのサイズ。いろいろ（な技が）できると思う」と自信を見せた。