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テーマ : 経済しずおか

国際ボートショー 横浜で開幕 ヤマハ発やスズキ出展、脱炭素戦略発信/レジャー需要狙う

 国内最大のマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー」(日本マリン事業協会主催)が21日、横浜市のパシフィコ横浜などで開幕した。ヤマハ発動機やスズキなど215社が出展(オンライン会場は230社)。レジャー需要の取り込みを図る最新のボートや船外機に加え、カーボンニュートラル(CN)の達成実現へ電動関連や資源循環などをテーマにした技術を紹介した。24日まで。

植物由来素材を活用したヤマハ発動機の水上バイクの試作機=21日午後、横浜市のパシフィコ横浜
植物由来素材を活用したヤマハ発動機の水上バイクの試作機=21日午後、横浜市のパシフィコ横浜
軽自動車「ハスラー」と併せて展示したスズキの小型電動船外機のコンセプトモデル=21日午後、横浜市のパシフィコ横浜
軽自動車「ハスラー」と併せて展示したスズキの小型電動船外機のコンセプトモデル=21日午後、横浜市のパシフィコ横浜
植物由来素材を活用したヤマハ発動機の水上バイクの試作機=21日午後、横浜市のパシフィコ横浜
軽自動車「ハスラー」と併せて展示したスズキの小型電動船外機のコンセプトモデル=21日午後、横浜市のパシフィコ横浜

 ヤマハ発は横浜ベイサイドマリーナ会場の大型輸入ボートを含め17点を展示した。電動推進、水素エンジン、植物由来の素材活用などCNに向けた「全方位」の戦略を発信。ガラス繊維の代替として、植物の亜麻(あま)に由来するFRP(繊維強化プラスチック)新素材を艇体上部に取り入れた水上バイクの試作機を初披露した。マリン事業本部国内事業推進部の吉田竜也事業推進部長は「持続可能な社会づくりへの貢献と量産の可能性を視野に、耐久性やコストなどを含め研究を継続する」と述べた。
 年内に国内投入する機能性と快適性を高めたフィッシングボート「YFR330」と同社最大級の馬力を備えた船外機「F450A」を組み合わせた展示なども注目を集めた。
 スズキは、小型電動船外機のコンセプトモデルを展示。操作用ハンドルの本体収納や取り外したバッテリーのポータブル電源への活用など、軽自動車「ハスラー」の展示と併せてコンパクトな運搬性をアピールした。米国で人気のマットブラック色の船外機も、4月以降の日本販売に向けて並んだ。
 同協会によると、ボートレジャー需要はコロナ禍後の嗜好(しこう)変化で反動減の傾向という。ファミリー層などへの発信を強化し、4日間で5万人台の来場目標を掲げる。

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