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テーマ : 経済しずおか

ユーコープの物流拠点完成 静岡、3月から順次稼働【迫る 24年問題】

 生活協同組合ユーコープ(横浜市)の宅配事業「おうちCO-OP(コープ)」と、静岡県内と山梨県の店舗で取り扱う食料品の物流拠点を備えた施設「ユーコープ静岡ベース」(静岡市駿河区恩田原)が27日完成し、3月から順次稼働を始める。運転手の残業規制で輸送能力低下が懸念される2024年問題が迫る中、老朽化した沼津市の施設から物流拠点を移し、業務の効率化を図る。

3月から順次稼働する「ユーコープ静岡ベース」=27日午前、静岡市駿河区恩田原
3月から順次稼働する「ユーコープ静岡ベース」=27日午前、静岡市駿河区恩田原

 約1万8千平方メートルの敷地に鉄骨造2階建て、延べ床面積約1万7千平方メートルの建物を新築した。1階は静岡、山梨両県の宅配拠点や各店舗に送る商品を詰める物流センターで、2階は静岡市内の宅配顧客向け配送拠点と組合県本部を置いた。
 新型コロナウイルス禍で20年の県内宅配事業の売り上げは19年に比べて15%増えた。拠点を県中部に配置して県内全域への輸送時間を平準化するほか、自動化装置の導入などでピッキング作業を効率化することで、需要増加への対応力を高める。
 27日の開所式で、同組合の当具伸一代表理事理事長は「多くの組合員の生活向上に寄与できるように取り組んでいきたい」と述べた。
 (経済部・駒木千尋)

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