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テーマ : 経済しずおか

伊藤ハム米久 3月期は増収減益 価格改定も吸収できず

 伊藤ハム米久ホールディングス(HD)が9日発表した2023年3月期連結決算は、価格改定や市況の回復で売上高が過去最高となる一方、原材料と光熱費高騰の影響で減益になった。売上高は前期比8・0%増の9226億8200万円、経常利益が8・9%減の260億4400万円、純利益11・2%減の169億7500万円だった。
 包材費や輸送費の高止まり、円安基調で推移した為替も利益を圧迫した。経費高騰局面は現在も続き、オンラインで会見した宮下功社長は今後のさらなる値上げについて、「否定はしない」と述べた。
 事業別の売上高は、食肉事業が前期比11・9%増の5471億4500万円。世界的に牛肉の価格が上がり、国内では行動制限の緩和で外食向け需要が回復した。ハムやソーセージ、ピザなどの加工食品事業は3711億6500万円で、2・7%増加した。家庭用主力商品の拡販に努めるとともに、外食向けを中心に業務用商品が好調だった。
 24年3月期は売上高9300億円、経常利益250億円、純利益150億円の見通し。

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