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富士山信仰資料(富士宮)と木造千手観音像(焼津) 静岡県指定文化財答申 保護審議会

 静岡県文化財保護審議会は25日までに、村山浅間神社(富士宮市)所有の富士山信仰関連資料と法華寺(焼津市)所有の木造千手観音菩薩(ぼさつ)立像を県指定文化財に指定するよう川勝平太知事に答申した。近く正式に指定される。

村山浅間神社関係資料(静岡県提供)
村山浅間神社関係資料(静岡県提供)

 県文化財課によると、資料は戦国時代から明治時代初期までが中心の1030点。今川、武田、徳川、豊臣など当時の権力者から発給された古文書や、道者帳、先達免許状など富士山信仰に関する資料が残されている。これら資料から村山の聖域性や富士山信仰を担う集落としての姿を知ることができるという。
 木造千手観音菩薩立像は秘仏で公開していない。制作時期は10世紀の平安時代とみられ、県内ではこれまで1体しか確認されていなかった鉈(なた)彫像。
 県指定有形文化財「太刀銘備州長船則光」は、県内の個人から県外の会社に所有が移ったとして、指定を解除する。所在不明となっていたが、現所有者の長野市の会社から11月に連絡があった。
 県指定文化財は今回分を含めて計559件(有形342件、無形1件、民俗56件、記念物160件)になる。

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