新興企業関係者ら交流 静岡銀行、都内でイベント
静岡銀行は13日、スタートアップ(新興企業)やベンチャーキャピタル(VC、投資会社)関係者らが交流するイベント「しずぎん スタートアップフェス」を都内で開いた。約280人が講演会や懇親会を通じて新興市場に関する情報を得たり、人脈構築に努めたりした。
日米に拠点を置くVC「カーバイドベンチャーズ」の設立者芳川裕誠氏が講演した。革新を起こして成長した大企業が、自己否定して二度目の革新を起こすのは難しいとして「既存の常識を疑い、新産業を創出できるのはスタートアップだ」と強調した。かつては国内市場を押さえてから世界に進出するケースが目立ったが、内需が縮小している現状では「通用しない」と指摘し「早い時期に国外市場の進出戦略について知見を持ってほしい。強い産業を日本から世界に出していこう」と呼びかけた。
静岡銀行は2021年から展開するベンチャー支援の取り組みを報告した。八木稔頭取は「(新興)市場を育て、地域の産業発展につなげることが重要だ。自発的にイノベーションが生まれるシステムを構築をしたい」と述べた。