光技術の新ビジネス発表 光産業創成大学院大 浜松で最終審査
光産業創成大学院大(浜松市中央区)はこのほど、光技術を応用した新ビジネス創出に取り組む人材発掘のコンテスト「フォトニクスチャレンジ」の最終審査を同区のえんてつホールで行った。最優秀ビジネス賞(賞金100万円)に宇都宮市のホロデザイン、最優秀チャレンジ賞(同)に浜松市浜名区の浜松パルスを選んだ。静岡中小企業優秀賞(同30万円)は同市中央区のパイフォトニクス、聴衆の投票で決めるオブザーバー賞(同)は静岡大初ベンチャーで同区のeZov(イーゾフ)インターナショナルが受賞した。
県内外の9社が光ファイバーや量子技術などを活用した事業計画を発表した。ホロデザインはレーザー加工の速度と精度を同時に加速させる技術を紹介した。浜松パルスは企画開発室の古橋亜紀さんが、光触媒ユニットで農作物の腐敗の原因になるカビなどを分解する業務用空気清浄機の効果や展望を解説。「まずは県内のミカン農家に普及させたい」と話した。
審査員長を務めた伊藤博康学長は「スピード感を持ってビジネスを展開してほしい」と呼びかけた。