テーマ : 静岡市

記者コラム「清流」 伊東の図書館

 好きな場所を一つ挙げるとすれば、まず図書館が思いつく。出身の静岡市南部の施設は親に連れられた幼少期以降、数え切れないほど足を運んだ。静かな空間の中で棚に並ぶ本の背表紙を眺めていると、あっという間に時間が過ぎた。
 以前の勤務地の図書館も心地よい環境でよく利用したが、現在住む伊東市の施設は足が向かない。そこかしこが古く狭く、居づらい気分になるからだ。現状では通う楽しみが見いだせない。気になった本を手に取り、落ち着いたスペースでひとときを過ごす「ゆとり」がほしいと感じる。
 そんな伊東市で、新たな図書館の建設に向けて動きが進む。ただ、入札不調に見舞われ、当初計画からの規模縮小を図る方針だ。多額の費用が見込まれる事業だけに、市民が納得する形での完成を望んでいる。
(伊東支局・白柳一樹)

いい茶0

静岡市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞