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２月静岡県内企業倒産９件　民間調査、１０件減

　信用調査会社の東京商工リサーチがこのほど発表した２月の静岡県内企業倒産件数（負債額１千万円以上）は前年同月比１０件減の９件、負債総額は２６・９％減の９億９千万円だった。
　負債額１０億円以上の大型倒産はなく、件数が１０件を下回るのは１８カ月ぶり。地域別は東部が前年同月の４件から０件、西部は７件減の３件と大きく減少した。中部は１件増の６件。
　産業別は建設業が１件増の５件、サービス業他が同数の２件、卸売業、不動産業がいずれも同数の各１件だった。原因は販売不振が最多の６件で、後継者を確保できずに倒産する企業が４カ月連続で見られた。
　業歴は「２年以上１０年未満」と比較的浅い企業が目立つ。５人未満の小規模事業者が大半を占め、人件費や物価高騰などで経営環境がさらに厳しくなる企業が多いという。担当者は「２月の件数は少なかったが一過性に過ぎず、小口倒産が増える可能性は高い」としている。
　静岡商工データの集計では、２月の倒産件数は前年同月比９件減の９件、負債総額は２０・９％減の１１億３００万円だった。

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