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テーマ : 経済しずおか

3月景気判断据え置き 4カ月連続「緩やかに回復」 日銀静岡支店

 日銀静岡支店が12日発表した3月の県内金融経済動向は、「緩やかに回復している」との全体判断を4カ月連続で据え置いた。個人消費は節約志向の中でも持ち直し傾向が続いていると評価。生産活動は海外経済減速の影響を受けつつも、電気自動車(EV)化や省力化に向けた旺盛な設備投資が需要を下支えしているとした。

日銀静岡支店 3月県内金融経済動向
日銀静岡支店 3月県内金融経済動向

 生産面は紙・パルプについて「下げ止まっている」から「持ち直している」へと3カ月ぶりに評価を引き上げた。社会経済活動の正常化により衛生用紙、包装用紙の需要が上向いていると評価した。
 個人消費は食料品や日用品などで買い物点数の減少が見られる一方、行楽期を前に個人・団体の外食や宿泊予約が好調に推移。シニア客やインバウンド(訪日客)の増加など、「節約志向によるマイナスよりも経済活動の回復によるプラス要素の方が大きい」(水野裕央支店長)という。
 ダイハツ工業、豊田自動織機の認証不正を受け、2月の乗用車新車登録台数(軽乗用車含む)は前年同月比17・9%減。一部の部品メーカーでも生産の下押し影響が見られるものの、「出荷が再開されれば元に戻っていく」と見通す。能登半島地震の影響は「現時点で大きくない」とした。

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