【経営トップの発言集】ニコンの徳成旨亮次期社長/BYD日本法人の劉学亮社長
2万人と全力で
4月1日付の人事で社長昇格が決まったニコンの徳成旨亮副社長執行役員(64)は、銀行出身で経営管理や内部統制に強みを持つ。多くの海外案件に関わった経験も生かし「経営基盤を確固たるものにしたい。世界中の2万人の社員と力を合わせて全力で取り組む」と意気込む。
ニコンはカメラなど自社での一貫生産にこだわってきたが、今後は「全て自前でやるわけではなく、スタートアップ(新興企業)とも連携し、ユニークな価値を提供したい」と他社との連携強化に意欲を示す。
EVに手応え
電気自動車(EV)の普及が海外の主要国に比べて遅い日本。中国の大手メーカー、比亜迪(BYD)の日本法人の劉学亮社長(52)は「消費者がEVを拒否しているのではない。選べるラインアップがなかったのが大きな原因だ」と話す。
日本では2026年まで毎年新型車を発売し、販売店を100カ所以上に増やす計画を掲げる。「消費者との対話で手応えを感じている。ネットワークが増えれば販売台数はついてくる」と強調した。