ホタルイカ値下がり 富山産、不漁から好転
春の味覚、富山県産のホタルイカが豊漁で値下がりしている。昨年は過去最低の不漁に陥り、高級店などでしか味わえなかったが、今年は水揚げが好転。手頃な値段となり、東京都内のスーパーなどにお目見えしている。
富山湾の漁は、今年も例年通り3月1日に解禁された。富山県農林水産総合技術センター水産研究所(滑川市)によると、同月20日までの県内水揚げ量は速報値で約420トンと、前年同月1カ月間の約6倍に急増。既に前年の年間水揚げ量(418トン)を上回っているという。
好調な水揚げを受け、東京・豊洲市場(江東区)にも同県産が順調に入荷。3月第4週の18~22日の卸値は、ボイルされたホタルイカがトレー1枚(350グラム前後)当たり500~800円と、前年同時期の約3分の1に下落している。