ベネ・ワンへのTOB成立 第一生命
第一生命ホールディングスは12日、パソナグループ子会社で企業向けに福利厚生サービスを手がけるベネフィット・ワンへの株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。株式保有比率は37%超となり、今後ベネ・ワンによる自己株式取得などを経て5月に完全子会社化する予定。保険以外の事業領域を強化する。
買収総額は約2920億円となる。ベネ・ワンもパソナも第一生命のTOBに賛同を表明していた。第一生命の企業保険などと一体でベネ・ワンの福利厚生サービスを提案することで、顧客層の拡大につなげる。
ベネ・ワンには医療従事者向けサイト運営のエムスリーが先にTOBを表明していたが、TOB価格などで第一生命の提案内容が上回り、エムスリーのTOBは成立しなかった。