緑茶輸出増 過去最高に 日本食や抹茶味菓子人気【目で見る経済】
緑茶の輸出額が伸びている。世界的な日本食人気や健康志向の高まりに加え、抹茶味の菓子などの人気が要因だ。農林水産省などによると2023年は前年比33・3%増の291億円で過去最高となった。19年からは約2倍に急成長している。
主な輸出先は欧米で、過半を占める米国では日系人が多いことなどからコーヒーや紅茶に並んで親しまれている。最近は菓子や飲み物のフレーバーとして「MATCHA(抹茶)」が広まり、食材として使用する粉末の緑茶の輸出が8割程度と多くなっている。
世界全体でも、抹茶や粉末状の煎茶といった粉末製品が4分の3程度を占め、抹茶味が輸出の伸びをけん引している。
欧州でも粉末の人気が高まり、成長が期待されている。アジア各国ではもともとお茶の文化があることに加え、ダイエット意識や健康志向が高まったことで無糖で飲む緑茶に注目が集まっているという。