【経営トップの発言集】レゾナック・ホールディングスの高橋秀仁社長/NTTの島田明社長
モヤモヤ会議
半導体材料大手のレゾナック・ホールディングスは、従業員が経営陣に日頃の悩みや関心事を意見する「モヤモヤ会議」を昨年から開催してきた。これまで800人以上と向き合った高橋秀仁社長(61)は「参加者から肯定的な反応が得られた」と手応えを感じる。
会議で浮き彫りになった課題に素早く対処することで、社内調査では職場での安心感ややりがいが向上したという。「双方向のコミュニケーションを強化し、率直に言い合える企業文化を根付かせたい」と意気込む。
成長続けたい
「日経平均株価のように伸びるよう頑張りたい」と話すのは、NTTの島田明社長(66)。日経平均株価は2月22日、約34年前のバブル経済期に付けた史上最高値を更新した。NTT株はバブル期に時価総額で日本一になり、「バブルの象徴」と言われた。
「企業価値総体としては当時よりずいぶん下がってしまっている」と悔しさをにじませるが「事業の中身も進化している。さらに事業分野を拡大して成長を続けたい」と意気込む。